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海峡を越えて、出会いが生まれた一日。三崎高校「先っぽラジオ」が佐賀関を訪問

導入

2026年10月17日(土)、愛媛県立三崎高等学校「みさこう映像研」の生徒7名と引率者3名、計10名が大分県大分市佐賀関を訪問しました。

今回の訪問は、三崎高校の高校生メディア「先っぽラジオ」と「佐賀関つなぐネットラジオ」の交流プロジェクトの一環です。9月28日に三崎高校で実施したラジオ制作ワークショップでの学びを、実際の交流・取材へつなげる一日となりました。

佐賀関の大規模火災。その実情を学ぶことから始まった一日

国道九四フェリーで佐賀関に到着した一行は、佐賀関市民センターでDJ NAVEこと渡邊賢明さんと合流。大分市市民部佐賀関支所の山岡支所長から、2025年11月の大規模火災について説明を受けました。

当時の避難状況や住民の動きなどを、詳細にまとめた資料に沿ってお話しいただきました。生徒たちは事前に質問を準備できておらず、主に話を聞く形になりましたが、災害が実際に起きた地域で当時の状況を学ぶ時間となりました。予定していたラジオのオープニング収録は、時間の都合で後に変更しました。

山岡支所長による大規模火災の説明
写真:山岡支所長による大規模火災の説明

早吸日女神社から、関崎みらい海星館へ

続いて早吸日女神社を参拝しました。宮司のお話を聞く予定でしたが、神事と重なり、残念ながら実現しませんでした。

JX金属 関崎みらい海星館では、館長をはじめ施設スタッフの皆さんに温かく迎えていただきました。NPO法人大分宇宙科学協会の事務局長でもある川田さんが見学中を通して案内してくださり、天文ドームでは大型望遠鏡を見学。生徒は女性職員の方に星空や自然、子どもたちへの思いなどについてインタビューしました。プラネタリウムの見学は実施できませんでした。

海星館の天文ドームで説明を聞く生徒たち
写真:海星館の天文ドームで説明を聞く生徒たち

「泳げそうな距離!」海峡の向こうに見えた佐田岬

海星館の展望台では、豊予海峡の向こうに佐田岬灯台を望むことができました。普段は三崎から九州を眺めている高校生たちが、今度は九州側から自分たちの暮らす地域を眺めます。

その近さに驚いた生徒からは「泳げそうな距離!」という声も上がりました。海峡を挟んだ両地域の近さを、自分たちの目で確かめる印象的な体験でした。

その後、黒い石が広がる黒ヶ浜にも立ち寄りました。三崎の海岸と似ているようで異なる風景に触れる機会となりました。

豊予海峡を挟み、佐田岬方面を望む展望台の生徒たち
写真:豊予海峡を挟み、佐田岬方面を望む展望台の生徒たち

火災の被災地・田中地区を歩く

昼食前には、2025年11月の大規模火災に見舞われた田中地区を訪問しました。案内役の渡邊さんにとっても、火災後初めて現地へ足を踏み入れた機会だったようです。神妙な面持ちで状況を語る渡邊さんの姿に、生徒たちも心を動かされていました。現地での見学はNHK大分からも取材を受けました。

引率者としても、「もし同じような火災が三崎で起きたらどうなるだろう」と考えずにはいられませんでした。朝の支所長からの説明と、実際の現場を目にした経験がつながり、災害を自分たちの地域に引き寄せて考えるきっかけとなりました。

田中地区で渡邊さんから説明を受ける高校生たち
写真:田中地区で渡邊さんから説明を受ける高校生たち

「関ばっくす」でラジオ収録。地域を守る人の声を聞く

交流拠点「関ばっくす」では、昼食と「佐賀関つなぐネットラジオ」の収録を行いました。朝から持ち越しとなっていたオープニング収録をここで実施し、その後の別コーナーには三崎高校生も出演。午前中に体験したことなどを自分たちの言葉で話しました。

防災トークでは地元消防団員らへのインタビューが行われ、地域を守る責任や、人口減少の現状、若い世代への思いなどが語られました。地元の方々とも短いながら交流することができました。

なお、予定されていたJFおおいた佐賀関支店直売所での取材は、漁師の方が不在だったことなどから実現しませんでした。

ふれあいカフェで、世代を越えた出会い

午後は「ふれあいカフェ」で、佐賀関中学校の生徒、小学生、日本文理大学の学生や地域活動に取り組む若者たちと交流しました。中学生は4名程度が参加し、そのうち2名にインタビューを実施。進学で地元を離れることや将来の暮らし、地域への思いなど、同世代に近い若者ならではの声を聞くことができました。

三崎高校にも地域外から進学して寮生活を送る生徒が多くいます。公式な学校紹介の場ではありませんでしたが、生徒同士が個別に会話する姿が見られました。

また、日本文理大学の学生たちからは、それぞれが取り組む地域活動について話を聞きました。佐賀関の郷土グルメ「薄焼き」の試食もでき、生徒たちに好評でした。

佐賀関の中学生・小学生・大学生らとの交流
写真:佐賀関の中学生・小学生・大学生らとの交流

次は、佐賀関から三崎へ

今回とりわけ大きな成果となったのが、地域活動グループ「よろずやファミリー」の皆さんとの出会いです。参加者それぞれの活動を聞くことができ、今度は三崎で交流会を開く約束につながりました。次回は三崎の小中学生との交流を中心に企画し、地域を越えた若者同士のつながりを育てていきたいと考えています。

佐賀関駐在所の加藤さんへのインタビューでは、地域住民との距離の近さや地域への愛着について話を伺いました。帰りにはフェリー乗り場でクボタヨシフミさんの進行によりエンディングを収録。渡邊さんは仕事の都合でふれあいカフェ到着時に離れましたが、最後まで番組として記録を残すことができました。

「よろずやファミリー」の大学生と三崎高校生
写真:「よろずやファミリー」の大学生と三崎高校生

「三崎に来て今までで一番楽しかった」

訪問を終えた生徒の一人からは、「三崎に来て、今までで一番楽しかった」という感想が聞かれました。

企画・引率した私たち自身も、今回の訪問を通じて佐賀関への印象が良い方向へ変わりました。訪問先の皆さんの温かな歓迎、災害から学ぶ時間、そして若い世代との自然な交流。その一つひとつが、地域を知ることの意味を改めて教えてくれました。

三崎から佐賀関へ。そして次は佐賀関から三崎へ。EEANはこれからも、三崎高校「みさこう映像研」とともに、高校生が地域の外へ飛び出し、人と出会い、自分たちの言葉で発信する機会をつくっていきます。

今回の訪問を温かく迎え、支えてくださった関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

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